大阪北支部

北支部研修:これからの医療と介護と福祉の連携 ( H24.1.22 )

  

北支部研修:これからの医療と介護と福祉の連携
               (改正介護保険が期待する介護職の医療的ケア)
 
 
 
   平成24年 1月22日(日)、大阪府社会福祉会館で行われた大阪北支部の研修に参加してきました。
  
   講師は大阪市中央訪問看護ステーションの管理者(看護師)である、栄木教子先生。なんと数日前に手術し退院したばかりというのに、今回のこともほやほやの体験談にしてしまう肝っ玉看護師さんでした。
  
   研修では、これからの医療と介護と福祉の連携について、ご自身の入院体験や人生をふまえた上でお話をされ、とても分かりやすく聴かせていただきました。具体的には、医療を受ける側に立たされると医療従事者であっても不安はついてまわること、また、その人の背景によって状況が違うので不安感も変わってくることなど、MSWなどによる相談援助が大切であるというお話や、そこから在宅医療の取り組みや他職種によるチームケア、社会福祉士等福祉関係者との連携など、広い視点でのお話を聴かせていただきました。
 
   在宅医療に関しては、助手の守山看護師から今回法改正で期待される介護職等による医療的ケアである痰の吸引等の実施について、図や気管カニューレの実物を用い、どこまでが介護職員でできる範囲なのか、またどういった危険性がある行為なのか、ということを手技も含め非常にわかりやすく説明していただきました。今回の一部改正がただ単に「できるようになった」ではなく、阻却的な行為(詳しくは「実質的違法性阻却」)であるため、ケアプランへの安易な位置づけなどで、今後問題がでてくるのではないかという話も納得の内容でした。
 
   今回の研修で感じたのは、私たち福祉に関わる者として、福祉と看護の架け橋である福祉の頭を もった訪問看護師と共に、連携し、助け合い、これからの在宅医療と福祉を支える礎になれればと思いました。貴重な研修に参加できて本当によかったです。ありがとうございました。
 
 研修報告 : 大阪北支部 下條理恵
 
 
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