平成26年12月6日中河内支部研修「会議の進め方~ファシリテーション技術を学ぼう」に参加しました。私の職場でも会議は定期的にありますが、形式化されていて、充実したものになればと思っていました。そんな時にこの研修案内を見て、「これだ」と思い参加することにしました。
研修なので、座学が中心になるのかと思いきや、グループワーク中心の体験型学習スタイルでとても和やかな雰囲気でした。
ファシリテーションとは、今回の研修で使用したテキストの言葉を借りると「人と人が集まる場所に、良好なコミュニケーションを育み、共通のルールを作るための集団運営技術」です。ファシリテーターはそれを進行していく人、いわゆる司会者の役割をする人です。
ファシリテーションでは、会議を始める前のアイスブレイク(緊張を解く)を大切にしています。この研修でもまず、「落書きをして下さい」と言われ、丸3つと直線1本で絵を描くという個人ワークをしました。それからグループ内で他にどんなものがあるか話し合うグループワークをして、全体に発表するというところまでしました。このグループワークの際の条件は「否定しないこと、全部ほめること」です。これは会議においても同じことが言えます。この条件があるからこそ、会議が「自由に発言できる場」となるのです。このアイスブレイクがメンバーの心を解きほぐし会議が円滑に進むきっかけづくりを担っているのです。そういえば研修が始まってすぐはとても緊張していたのに、いつの間にか笑っている自分がいて、ファシリテーションの必要性を体感しました。
ファシリテーションの大前提は「ホッとできる場の雰囲気づくり」です。これは、私たち社会福祉士がぜひ身につけたいものです。私たちの仕事は、話をしやすい雰囲気がなければうまく物事が進まないことがほとんどです。もっと早く知っていればと思う反面、今日知ることができてよかった、明日からの仕事に活かしたい、そう思えるほど充実した内容でした。今回研修に参加することで、自己研さんだけではなく、社会福祉士の仲間と話をすることで「社会福祉士」というアイデンティティを改めて実感する機会になりました。
最後に今回この研修を企画して下さった中河内支部の役員の方々、ファシリテーションの醍醐味を教えて下さった大阪教育大学の新崎国広先生、ありがとうございました。
中河内支部 井寺弘士