青葉園見学(西宮市)
今年度、三島支部では、「青葉園」(西宮市)を施設見学しました。「青葉園」は、西宮市の社会福祉協議会グループとして通所施設のみならず、相談支援事業所やケアホームなどを展開しています。コミュニケーションがとれない重度障がいの方々の思いを、施設関係者だけでなく、施設内外の権利擁護の専門職もメンバーに加えて、悩みながらも、集団でその思いをくみとっていこうとされています。それら活動は、私たち社会福祉士が地域支援をいかにコーディネートすべきかについて悩む時、ひとつのヒントを与えてくれるに違いありません。
参加者の感想(抜粋)
当事者主体の支援(=ニーズに応える支援)を展開する青葉園の理念。当事者の主体性を引き出し、ニーズを汲みとったりするためのの当事者との圧倒的な信頼関係の構築、その支援に対する支援者の覚悟など、当事者主体の支援を貫くことの大切さが感じられました。日々、業務に追われ、当事者主体の意味を忘れてしまいがちだったことに気づかされた見学会でした。
障がいのある方々に対する自立支援の在り方を学ぶことができたよい見学会でした。グループ長の清水さんの熱意と、青葉園に通園する方々のご家族の尽力と、西宮市のふところの深さを感じました。
この見学会に参加し、私のあれやこれやの観念は揺さぶられ、刺激を受けました。清水さんの情熱がふんだんにちりばめられたお話を聞き、充実した2時間半でした。清水さんは、福祉の塊の人のようだと思いました。
本人主体の支援を根本に置き、ぶれないで活動を続けてこられた清水さんのすごさを感じました。「代弁するのが成年後見人ではない。その人の意思を世間に通用するようにすることだ」という清水さんのお話は、後見人をする私にとって反省を促す言葉でした。
久しぶりに清水ワールドに圧倒されました。とにかく行動する。そして、実践を積み上げて法制化、予算化。「私」は「公」を変える=青葉園の実践
青葉園の実践プログラムが、重度障がいの人たちと支援者相互による様々な関わりと試行錯誤を繰り返しながらできたことがよくわかりました。
清水さんのお話を聞きながら、社会福祉士の相談業務に「地域社会において利用者の生活を支援する」という言葉を思い出しました。「地域社会において~」が大前提なのです。入所していようが、入院していようが、重度の障がいをしていようが、生きていく場所と相談の実践現場は「地域社会」なのです。